研究課題/領域番号 |
14658172
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
尾川 博昭 九州工業大学, 大学院・生命体工学研究科, 教授 (50108685)
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研究分担者 |
草野 好司 九州工業大学, 大学院・生命体工学研究科, 助教授 (70336098)
白井 義人 九州工業大学, 大学院・生命体工学研究科, 教授 (50175395)
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キーワード | 下水余剰汚泥 / 資源化 / 減量化 / 乳酸菌 / 乳酸発酵 |
研究概要 |
下水余剰汚泥の資源化と減量化を研究目的に、汚泥中に存在する乳酸菌を利用して、余剰汚泥から乳酸を生成させると共に汚泥そのものも減量させる研究を遂行することにより、乳酸生成と汚泥減少の最適化(平成14年度研究実績報告書参照)や乳酸菌の分離・同定などの以下の成果を得た。 1.前年度の成果で乳酸転換率が100%を越えたので、汚泥中の紙類(トイレットペーパなど;乳酸菌の栄養源としてのC源)のコンタミを検討したが、微量であった。 2.50℃の発酵中の汚泥試料から、乳酸菌優先菌種として、1日目ではLacto-bacillus acidphilus(分離率55.9%)、3日から5日目以降では生化学的テストで未知(unknown)の乳酸菌を92.3%以上の確率で分離した。 3.分離・同定した乳酸菌plantarum (30℃で分離)とacidphilus (50℃で分離)の生成乳酸量を調べたが、50℃においては1日目では乳酸が生成されるが、2日目以降(酸性条件下となる)では乳酸の生産が阻害されることが判明した。 また、この萌芽研究の成果は、特許出願準備中および予定のため、主要な論文発表を控えている。
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