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2003 年度 実績報告書

D-アミノ酸からなる機能性スモールプロテインのコンビナトリアル創製

研究課題

研究課題/領域番号 14658189
研究機関京都大学

研究代表者

森井 孝  京都大学, エネルギー理工学研究所, 講師 (90222348)

キーワードタンパク質デザイン / D-アミノ酸 / ケミカルライブラリー / コンビナントリアル・ケミストリー / DNA認識 / 分子認識
研究概要

任意のDNA塩基配列を認識しうるD-スモールプロテインを得るために、(1)DNAを認識するD-アミノ酸からなるヘリックス中(約20アミノ酸)の同一表面に存在することが期待される5アミノ酸をランダム化し、第一段階のD-オリゴペプチドライブラリーとする、(2)セカンドサブユニットとして、すでにどのようなDNA塩基配列に適合するかが明らかになっているもう一つの認識ヘリックスと二量体形成部位を導入することにより、異種二量体としてDNA結合能を有する機能性スモールプロテインライブラリーに変換する、(3)このライブラリーを目的とするDNA配列に対してスクリーニングし、目的とする塩基配列を認識するD-ペプチド配列を決定する、という戦略をたてた。
ロイシンジッパータンパク質GCN4のDNA認識ヘリックスを基にStructure-based Designを行い、DNA塩基配列の認識に関わると考えられる5箇所のアミノ酸をそれぞれアラニン、アルギニン、スレオニン、アスパラギン、セリンを用いてランダム化したD-ペプチドライブラリーを構築した。このライブラリーに対して天然型GCN4ペプチド(23アミノ酸)をセカンドサブユニットとして用いてジスルフィド結合により化学修飾し、DNAとの親和性を高めた後、特定のDNA配列に対する結合を指標としてスクリーニングを行い、目的の塩基配列を認識するD-ペプチド配列を決定することを試みた。天然のGCN4が認識するDNA配列に対してランダム化したL-ペプチドライブラリーを用いてスクリーニングしたところ、ほぼ天然のものと同じアミノ酸配列が得られることがわかったことから、この戦略の妥当性が示された。現在D-ペプチドライブラリーを用いて、スクリーニングを行っている。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] T.Morii: "Functional Reassembly of a Split PH Domain"J.Am.Chem.Soc.. 124. 5000-5004 (2003)

  • [文献書誌] T.Morii: "Regulatory interaction of sodium channel IQ-motif with calmodulin C-terminal lobe."Riochem.Biophys.Res.Commun.. 307. 290-296 (2003)

  • [文献書誌] T.Morii: "Amplification of receptor signalling by Ca^<2+> entry-mediated translocation and activation of PLCγ2 in B lymphocytes."EMBO J.. 22. 4667-4688 (2003)

  • [文献書誌] T.Morii: "Ribonucleopeptide receptors."Biopolymers. 71. 11 (2004)

  • [文献書誌] T.Morii: "Ribonucleopeptides : functional RNA-peptide complexes."Biopolymers. 76. 66-68 (2004)

  • [文献書誌] T.Morii: "Novel real time sensors to quantitatively assess in vivo inositol 1,4,5-trisphosphate production in intact cells."Chem.Biol.. 11(in press). (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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