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2002 年度 実績報告書

DNA修復因子と中心体構成因子の遺伝的相互作用とその細胞生物学的意義

研究課題

研究課題/領域番号 14658231
研究機関大阪大学

研究代表者

横井 雅幸  大阪大学, 生命機能研究科, 助手 (00322701)

キーワード分裂酵母 / ヌクレオチド除去修復 / 中心体 / Cdc31 / Chp31 / CETN2
研究概要

本研究課題の平成14年度の研究実績の概要は以下のとおりである。
(1)出芽酵母の中心体構成因子の一つCdc31に高い相同性を示す分裂酵母における相同因子Chp31(cdc31 homolog of S.pombe)の温度感受性変異株の作成を目的として、プラスミドシャッフリングを利用した変異株の単離・同定を試みているが現在のところ温度感受性株を得るには至っておらず、現在も継続して検討中である。これに加え、chp31遺伝子の発現誘導をコントロールすることで、変異を導入したchp31遺伝子発現ライブラリーのスクリーニングを効率よく行うことを目指している。その過程で、Chp31の過剰発現が増殖抑制をもたらす可能性を見出したが、その機構については未だ不明である。現在、蛍光標識を付与したChp31蛋白質の局在を調べている。また、Chp31の発現量が異なる株で、各種環境変異原に対する感受性を測定する予定である。
(2)分裂酵母のヌクレオチド除去修復因子であるRhp4A、Rhp4B、Rhp23との結合を酵母Two-hybrid法を用いて調べたところ、Rhp4AとRhp23に対して親和性を示したがRhp4Bとのを検出することはできなかった。Rhp4AとRhp4Bは、ヒト色素性乾皮症C群の責任遺伝子産物XPCの構造的ホモログで、Cdc31のヒトホモログCETN2がXPCと結合することを考えると、本実験結果は異なる生物種においてもヌクレオチド除去修復因子と中心体構成因子が相互作用することを示唆している。現在各々の組換え蛋白質を調製しており、直接的な結合と結合に必要な因子の組み合わせについて検討中である。また今後、分裂酵母細胞内の生理的条件下で異なるタゲを付与した各種蛋白質を発現させ、細胞内局在や免疫沈降による相互作用の検出、さらに、新規のChp31結合因子の探索を行う予定である。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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