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2002 年度 実績報告書

TV-Aシステムを用いた両生類における遺伝子導入

研究課題

研究課題/領域番号 14658238
研究機関東北大学

研究代表者

田村 宏治  東北大学, 大学院・生命科学研究科, 助教授 (70261550)

研究分担者 井出 宏之  東北大学, 大学院・生命科学研究科, 教授 (70022704)
キーワード両生類 / アフリカツメガエル / 筋肉 / トランスジェニック / TVA / 再生 / 四肢 / 細胞系譜
研究概要

TV-Aシステムの両生類への応用を目的とし、まずアフリカツメガエル筋肉特異的なプロモーターの下流にTV-Aをつないだコンストラクト(MSC-TVA)および全身で発現させられるCMVプロモーターの下流にTV-Aをつないだコンストラクト(CMV-TVA)を作成した。一方で、GFP発現ウイルス(GFP-RCAS)を作成した。まず、培養条件下でシステムが作動するかどうかを検討するため、アフリカルメガエルから間充織細胞を単離する実験系を確立した(Yokoyama et al.,2002)。この方法を用いて単離・培養した繊維芽細胞にMSC-TVAを導入し、さらにGFP-RCASを感染させることで繊維芽細胞にGFPを発現させられることを見出した。このことは、原理的にだけでなく実際にアフリカツメガエルにTVAシステムが適用可能であることを示す。
さらに個体レベルでのシステム構築のためにまずMSC-TVAをトランスジェニック法によりアフリカツメガエル胚に導入し、筋肉特異的にTVAが発現することを確認した。アフリカツメガエルの場合、F1個体を得るまでに年単位の期間が必要なので現在はF0を実験に用いているが、MSC-TVAトランスジェニックのライン化を行っている。これらのトランスジェニック個体にマイクロインジェクションによりGFP-RCASを筋肉領域に顕微注入すると、筋肉をGFPで標識できることがわかった。このことは、培養細胞だけでなく、個体レベルでも本TV-Aシステムが応用可能であることを示しているが、今のところ、導入効率が非常に低いという問題があることも明らかになり、今後、更なる条件検討と共に、コンストラクトの検討やウイルスの種類についてもさまざまな組み合わせ等を使用することによって、後効率化を目指していく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yokoyama, H., Tamura, K., Ide, H.: "Anteroposterior axis formation in Xenopus limb bud recombinant : A model of pattern formation during limb regeneration"Developmental Dynamics. 225. 277-288 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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