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2002 年度 実績報告書

近代フランスにおける諸宗教の変容と宗教政策、社会の「非聖化」

研究課題

研究課題/領域番号 14701008
研究機関清泉女子大学

研究代表者

松嶌 明男  清泉女子大学, 文学部, 講師 (20306210)

キーワードフランス革命 / 宗教 / 公共性 / 宗教政策
研究概要

本年度は大学の夏期休暇中にフランス国立中央文書館の実地調査を実施した。同館は長期間を予定する改装工事中である。それゆえ、手縞史料の閲覧は困難を極め、かつ通常よりも一日当たり閲覧可能な史料の数量が制限されていた。その制約下においても新たな重要史料の発見があったが、パリ滞在の期間を延ばしても調査の非効率が打開できないことも明らかであった。よって、閲覧すべき史料をマイクロフィルム化し、日本で調査することにした。この手法を取った場合、数量的な制限は加えられないためである。マイクロフィルム化すべき史料は量が多く、フランス側の事情もあって、撮影申し込みの手続き完了と撮影開始までに時間を要した。現在、フランスから送られてきたマイクロフィルムを鋭意調査中である。このような事情から、予定した一次史料の調査が難航したため、本年度は学際的な研究活動を優先し、そこで得た成果を取り入れつつ、本研究の課題であるテーマを深めることに務めた。夏の実地調査で入手した史料を軸に、従来研究対象としてきた時期に先立つ、フランス革命後期の総裁政府の時代を中心に、宗教的多元性の下における宗教と公共性の問題を考察した。「礼拝の自由」に代表される宗教的自由と公共圏の関わり合いは、多様な側面を有する。名古屋大学経済学部の安藤隆穂、広島大学文学部の岡本明、大阪産業大学の喜多見洋らとの学際的な研究、特に啓蒙思想に由来する公共性の考え方を宗教上の自由の分析に利用し、研究論文を執筆し、論文集の中の一編として公刊した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 松嶌 明男: "宗教と公共性"安藤隆穂編『フランス革命と公共性』(名古屋大学出版会). 153-202 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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