• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

テラヘルツ帯原子・イオン禁制スペクトル線による銀河系内星間ガスの探査

研究課題

研究課題/領域番号 14702002
研究機関東京大学

研究代表者

岡 朋治  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (10291056)

キーワード銀河系 / 星間物質 / テラヘルツ帯 / 超伝導素子
研究概要

今年度は、前年度に引きつづきHEBミクサー素子の開発、およびそれを搭載した受信機の評価・改良を継続して行った。また、本格的なテラヘルツ帯の観測に対応するため、可搬型18cmサブミリ波望遠鏡駆動系を改善し、指向精度の向上を図った。
■Hot Electron Bolometer(HEB)ミクサー素子の開発
Nb超伝導体を用いた0.8THz帯,1.47THz帯HEBミクサー素子の開発を行っている。今年度は、本郷の実験室に新たに納入した製膜装置を立ち上げ、描画条件と製膜条件を最適化した結果、より良好な冷却I-V(電流-電圧)特性を有するHEB素子を高い歩留まりで制作する事が可能となった。また、描画ソフトウェアを改善することにより、操作する人間の負担を大幅に軽減することができた。
■HEB受信機の評価・改良
HEBミキサー素子を搭載する機械式冷却受信機デュワーを開発し、その性能評価および改良を行っている。現在、ミクサーマウント+ホーンを含む、受信機デュワー内コンポーネントの配置は全ての完了し、HEBミクサー素子を搭載した状態での最終調整段階に入っている。冷却性能および温度安定性のさらなる向上を図りつつ、0.8THz局部発信(LO)信号の導入およびRF信号との混合試験を行い光学系の最適化を行っている。
■18cmサブミリ波望遠鏡駆動系の改善
テラヘルツ帯の観測に対応するため、可搬型18cmサブミリ波望遠鏡駆動系の改造を行い、望遠鏡の指向精度の向上を図った。駆動モータは、旧システムに比べて絶対位置決め精度が3倍以上高い物を選定した。また低温環境下での運用において頻発するAz軸駆動エラーを軽減するため、Az軸駆動モータの取付部分にギアの歪みを吸収しつつ同時にバックラッシュを抑える機構を装備した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] ATOMIC CARBON IN THE SOUTHERN MILKY WAY2005

    • 著者名/発表者名
      Oka, T., Kamegai, K., Hayashida, M., Nagai, M., Ikeda, M., Kuboi, N., Tanaka, K., Bronfman I, Yamamoto S.
    • 雑誌名

      The Astrophysical Journal 624(印刷中)

  • [雑誌論文] OBSERVATION OF THE [CI] ^3P_1-^3P_0 LINE TOWARD THE IC1396 REGION2004

    • 著者名/発表者名
      Tanaka, T., Oka, T., Yamamoto, S.
    • 雑誌名

      American Astronomical Society Meeting 204

      ページ: 6105

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi