研究概要 |
黄河の環境変動が渤海及び周辺海域へ及ぼす影響を評価するために、初年度は、プログラム作成や情報収集、および観測準備などを行った。詳細は次のとおり。 1.平成13年度までの渤海の水質環境に関する研究成果をまとめた冊子を作成し、国内外の関係方面(大学・研究樺関)へ配布することにより、本研究実施の意義をPRし、成果を収めた。また、それにより、同様な研究を行っている機関と連絡を取り合い、情報交換を行ったりした。 2.渤海・黄海および日本沿岸域における潮汐,波浪,海流,気象,衛星等の海象・気象の観測データを関係機関より収集し整理した。 3.吹送流及び潮汐流、海流、密度流など複雑な流れ成分を考慮した3次元の水質拡散数値モデルを作成した。 4.渤海で重要な流れの成分の1つである、吹送流の流れの鉛直分布を定量的に把握するために、方程式を導出し、その確からしさを検証した。またその成果を論文発表した。 5.黄河・長江の河口及び渤海や黄海の主要な地点において観測を実施するために、共同研究をおこなっている大連理工大学にて準備・打ち合わせを行った。同時に、中国国内で観測許可を得るために関係機関と交渉を行った。 6.渤海に流入する黄河の流況を把握する為に、上流及び中流域での現地調査を行った。また、各地点で底質を採取した。 7.現地観測を実施するために必要な観測機器などを本補助金で購入した。
|