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2004 年度 実績報告書

都市設計総合支援フレームの開発-都市熱環境総合評価と多用途意志決定支援ツールの有機的統合-

研究課題

研究課題/領域番号 14702047
研究機関九州大学

研究代表者

谷本 潤  九州大学, 大学院・総合理工学研究院, 教授 (60227238)

キーワード都市気候モデル / 連成系 / オアシス効果
研究概要

サブモデル付加による更なる精緻化させ,Revised-AUSSSMの最終版を完成させた.これに,併行してあらゆる都市気候モデルに共通の問題であるモデル入力データの整備について,都市域における排熱機器の3次元空間分布特性の把握,都市キャノピーを構城する人工被覆面における短波放射率の3次元空間分布特性の把握を行い,結果をデータベース化した.GISを適用するなど他研究者がこれまで提案してきたモデル入力データは,特に都市形状データについて精緻化されたものであるが,エネルギー消費密度をそのまま排熱量と看倣している点が大きな問題点であり,排熱の3次元分布を考慮すべくそのデータベース化をはかろうとの発想は見られず,本研究の結果得られた基本データは重要な意義を有する.
メソスケールモデル接続のためのカスタマイズを目指し,AUSSSM入力プラットホーム・データのフレーム構築を行った.また,MCDMおよびMCDM-23の建築-都市設計支援ツールへのカスタマイズに取り組み,AUSSSMとMCDM-23の有機的統合による都市設計総合支援フレームを開発した.なお,MCDM (Multi Criteria Decision Making Method)およびMCDM-23とは,設計行為を複数のalternativeから尤も付与条件に適合したものを選択する意志決定のプロセスと看倣し,その局面を支援する合理的方法論が前者であり,後者はそのコンピュータツールである.これらは,谷本がIEA Solar Heating & Cooling Task 23における日本の国威貢献として、米国NREL (National Renewable Energy Laboratory)との国際共同研究の枠組みの中で継続的に開発してきた.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 都市表面の対流熱伝達率に関する既往研究のレビュー2004

    • 著者名/発表者名
      荻島理, 谷本潤, 成田健一
    • 雑誌名

      水資源学会誌 vol.17(5)

      ページ: 536-544

  • [雑誌論文] An approach for coupled simulation of building thermal effects and urban climatology2004

    • 著者名/発表者名
      J.Tanimoto, A.Hagishima, P.Chimklai
    • 雑誌名

      Energy and Buildings vol.36

      ページ: 781-793

  • [雑誌論文] 大規模な階段状緑化屋根を有する建築物周辺の微気象に関する実測調査2004

    • 著者名/発表者名
      萩島理, 成田健一, 谷本潤, 三坂育正, 松嶋 篤, 尾之上直弓
    • 雑誌名

      日本建築学会環境系論文集 No.577

      ページ: 47-54

  • [雑誌論文] A computer system to support Albedo Calculation in urban areas2004

    • 著者名/発表者名
      P.Chimklai, A.Hagishima, J.Tanimoto
    • 雑誌名

      Energy and Buildings vol.39

      ページ: 1213-1221

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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