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2003 年度 実績報告書

極短紫外光励起と不均一電場による分子リュードベリ状態の空間制御

研究課題

研究課題/領域番号 14703003
研究機関東北大学

研究代表者

山北 佳宏  東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (30272008)

キーワードリュードベリ状態 / 極端紫外 / 空間制御 / シュタルク効果 / 不均一電場 / 真空紫外 / 高調波 / VUV
研究概要

I.リュードベリH_2分子のシュタルクスペクトルの理論解析
1.シュタルク効果の解析結果を論文発表した。
2.水素分子のJ=1のリュードベリ状態の寿命が特異的に長いのは、自動イオン化が禁制となるためであることを突き止めた。nd(N^+=2,J=1)リュードベリ状態の寿命が電場中でも長いのは、回転チャンネル相互作用の非対角項がゼロとなるためであることを明らかにした。これは、論文投稿を行ない、日本物理学会年次大会^*(*本研究費)で発表した。この結果は分子一般に適用できる知見であり、リュードベリ分子制御において大ぎな意義をもつ。
II.Heのリュードベリ状態の分光と空間制御
3.前年度に製作した装置を用い偏光シュタルク分光と理論解析を行い、イオン化ダイナミックスに関する知見を得た。40kV/μsの立ち上がりを持つパルス電場において、各シュタルク準位は断熱的に遷移することが、実験と計算から確かめられた。これらの知見をもとに、パルス電場を用いた分子制御の実現可能性について、分子構造総合討論会と日本化学会年会において発表を行った。
4.3重項リュードベリHe原子源のパルス化^*に成功した。画像をゲート検出するための電源^*と空間制御用の電子回路^*を整備し、分子線から観測まで全てパルス化して測定できるようにした。これは、予備実験により画像観測とクラスター生成において極めて重要であることが分かったため実施されたものである。
5.超高真空に対応した真空槽^*の設計および製作を行った。但し、当初計画されたXUV回折格子分光器の製作は、縮小交付された直接経費内では実行不可能と判断せざるを得なかっため、分光器の設計のみ行い、暫時上記課題4を拡張を進めることとした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] S.R.Procter: "Controlling the motion of hydrogen molecules"Chemical Physics Letters. 374. 667-675 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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