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2002 年度 実績報告書

昆虫細胞におけるDNA修復と減数分裂期相同組換え

研究課題

研究課題/領域番号 14704010
研究機関九州大学

研究代表者

日下部 宜宏  九州大学, 大学院・農学研究院, 助手 (30253595)

キーワード相同組み換え / 遺伝子損傷修復 / 細胞周期 / 昆虫 / NHEJ / DSB / RecA相同遺伝子 / MRN複合体
研究概要

カイコESTクローンよりdsRNAを合成し、RNAi誘導培養細胞におけるHR活性測定系を用いて、HRに関わる遺伝子のスクリーニングを行なった。その結果、発現抑制によりHR活性が低下する新規遺伝子二種とHR活性が上昇する新規遺伝子一種を同定した。現在、これらの遺伝子の詳細な機能解析を行なうと共に、当該遺伝子のノックダウンカイコ個体作成の為のベクター構築を行なっている。
カイコ由来の2種のRecA相同タンパク質とRpa複合体を中心にDNA相同組換えの再構成系の確立を目的に、Rpa複合体を構成するRPA70とRPA30の発現系を構築した。この発現系を利用して、残るRPA14タンパク質をそのタンパク質相互作用に基づいて精製、解析している。
これまでに確立しているHR活性、NHEJ活性の測定系は染色体外で起こる現象であるため、ゲノム中に1コピーのみのレポーター系を組み込んだカイコ細胞を用いて、染色体上でのHR活性の測定系を確立した。これらの系を用いて、相同組換えにおいてRad51の上流で機能するMRE11とRAD50についてはRNAiによる遺伝子ノックダウンがHR活性、NHEJ活性に与える影響を解析した。また、ノックダウン細胞にDBS導入後の細胞周期のチェックポイント制御機構についても解析中である。
さらに、カイコの雌では減数分裂期相同組換えが起こらないことが知られているが、相同組換え系の選択に関わる可能性のあるMSH遺伝子群より二種のカイコホモログをクローニングし、さらに残り一種をクローニング中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Ota et al.: "Cloning and characterization of testis-specific tektin in Bombyx mori"Comparative biochemistry and Physiology Part B. 133. 371-382 (2002)

  • [文献書誌] Kawaguchi et al.: "Morphological variation of micropylar apparatus in Bombyx mori eggs"Journal of Insect Biotechnology and Sericology. 71. 49-54 (2002)

  • [文献書誌] Lee et al.: "Molecular characterization of a Heat Shock Cognate 70-4 promoter from the silkworm, Bombyx mori"Journal of Insect Biotechnology and Sericology. (in press).

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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