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2002 年度 実績報告書

免疫担当細胞におけるプリオン蛋白質の作用機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14704017
研究機関東京大学

研究代表者

佐伯 圭一  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (10311630)

キーワードプリオン蛋白質 / プリオン / スクレイピー / T細胞 / B細胞 / アポトーシス
研究概要

プリオン蛋白質(PrP)遺伝子ノックアウトマウスとPrP野生型マウスを用いて活性化T細胞およびB細胞におけるPrPの発現をフローサイトメトリーによって解析を行ったところ、ConAによって刺激されたCD4およびCD8陽性T細胞において細胞膜表面のPrPの発現が増加した。しかし、PMAおよびIonomycin共刺激、抗CD3抗体刺激については変化が認められなかった。またLPS刺激によるB細胞のPrPは刺激前後で確認されなかったことから、B細胞表面のPrPは極めて発現が低いか発現していないと考えられた。
ConA刺激によって活性化されたT細胞の増殖についてPrP遺伝子ノックアウトマウスとPrP野生型マウスそれぞれの脾臓および胸腺から調製したT細胞を用いて解析を行った。PrPノックアウトマウス由来T細胞はPrP野生型マウス由来T細胞と比較して活性化増殖能が低かった。また、アポトーシス細胞の出現率についてもPrPノックアウトマウス由来T細胞はPrP野生型マウス由来T細胞と比較して高い結果が得られた。以前PrP欠損神経細胞株は、無血清培養下においてアポトーシスを起こすが、PrPの再発現化によりアポトーシスが抑制されることを報告した。今回得られて結果はT細胞が活性化にともなって、増殖を継続させるためにPrPを発現しアポトーシス抵抗性をsことが示唆された。また、ヒト奇形がん腫細胞株NT2において、PrP遺伝子発現が熱ショックにより誘導されるため、PrP遺伝子発現はストレスにより制御されることが示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Shyu, W-C: "Molecular modulation of expression of prion protein by heat shock"Molecular Neurobiolgy. 26. 1-12 (2002)

  • [文献書誌] 佐伯圭一: "スクレイピー"医学のあゆみ. 203・10. 951-954 (2002)

  • [文献書誌] 佐伯圭一: "動物のプリオン病"最新医学. 58・5(発表予定). (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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