• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

動的運動初期の体温調節反応に関与する筋からの求心性入力

研究課題

研究課題/領域番号 14704020
研究機関奈良女子大学

研究代表者

芝崎 学  奈良女子大学, 生活環境学部, 助手 (00314526)

キーワード汗 / 運動 / 回復 / 筋からの求心性入力 / 機械受容器反射 / セントラルコマンド
研究概要

これまでの研究において、運動時の発汗反応には、セントラルコマンドや筋の代謝受容器からの入力が影響することを報告してきた。しかし、これまでの研究アプローチは、静的な運動を対象としており、動的な運動時における発汗反応に対しては不明な点が残されている。特に、筋の機械受容器からの入力が発汗反応に影響するか否かについては、静的な運動時においても明らかにされていない。本研究では、昨年度に引き続き、動的運動時の発汗反応に影響する非温熱性要因に注目し、その中でも本年は機械受容器反射の役割について検討した。
健康な男性被験者を対象として、20分間で心拍数が毎分135拍程度になるような運動を実施した後に、今回開発した仰臥位で受動的な運動が可能なタンデム自転車を用いた受動的運動回復と、無運動の安静回復をそれぞれ異なる日に実施し、その運動回復期間中の発汗および皮膚血管反応を比較検討した。実験は、本学環境制御室内で実施され、被験者は事前に運動負荷テストを実施し、そのデータをもとに運動負荷を設定した。また、本実験は2日に分けて実施され、体温調節の日内リズムを考慮して、2日とも同時間帯に実施した。
受動的運動を確認するために、左右の大腿直筋の筋電図を測定した。20分間の運動前にOWの能動的な自転車運動を実施し、運動回復期の受動的運動時の筋電図に能動的運動時のようなバーストが確認されると被験者にリラックスするように指示した。運動回復期の食道温および皮膚温の変化に両回復モードによる差はみられなかった。受動的運動時の発汗量は、安静回復のそれよりも高い値を示したが、皮膚血管コンダクタンスは両回復に差はみられなかった。これらの結果より、運動回復期において筋からの機械的刺激は発汗反応を促進するが、皮膚血管反応には影響しないことが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Shibasaki M, Sakai M, Oda M, Crandall CG.: "Muscle mechanoreceptor modulation of sweat rate during recovery from moderate exercise"Journal of Applied Physiology. (In print). (2004)

  • [文献書誌] Shibasaki M, Secher NH, Selmer C, Kondo N, Crandall CG: "Central command is capable of modulating sweating from non-glabrous skin"Journal of Physiology (London). 553(Pt3). 999-1004 (2003)

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi