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2003 年度 実績報告書

アメリカ時代のE.ヴァレーズにおける政治的前衛と芸術的前衛の結合

研究課題

研究課題/領域番号 14710024
研究機関東京音楽大学

研究代表者

沼野 雄司  東京音楽大学, 音楽学部, 助教授 (00322470)

キーワードヴァレーズ / アメリカ / 社会主義 / 前衛運動 / ICG
研究概要

本年度は、3年にわたる研究の第2年目として、昨年の基礎作業の継続と、一次資料の発掘を行った。
実績は主に次の3点にまとめることができる。(1)両大戦間のヴァレーズの動向について、論文「E.ヴァレーズにおける政治的前衛と芸術的前衛の結合」を東京音楽大学紀要に発表した。ここでは、両大戦間のアメリカにおける社会主義の状況、ヴァレーズの芸術活動および政治活動、そして左翼人脈との関係を詳細に整理し、研究の中間発表を行なった。(2)アメリカのニューヨーク公立図書館において、大量の自筆手紙、自筆譜などを発掘し、その調査を行った。とりわけ指揮者・作曲家のオットー・ルーニングとの往復書簡を通じて、ヴァレーズの組織論について様々な情報を得ることができた。また、1915年から1965年までの「ニューヨーク・タイムズ」から、ヴァレーズ関係の記事120点を調査し、当時の社会的文脈を正確に把握することができた。その結果、仮説と同じく、1930年代のヴァレーズが社会主義者として認知されていたことが明らかになった。(3)アメリカのノースイースタン大学教授であるジュデイス・ティック氏との会見をもち、当方の目論んでいる成果についてのディスカッションを行った。その結果、以前にもまして、研究方向への確信を持つにいたった。また、教授から様々な情報や示唆を得るととができた。
以上の成果を踏まえた上で、最終年度となる来年度にはさらなる資料調査を行うと共に、これまでに収集した資料や得られた成果を整理し、最終的な結論を導きたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 沼野雄司: "E.ヴァレーズにおける政治的前衛と芸術的前衛の結合(1)"東京音楽大学研究紀要. 第27集. 1-18 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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