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2002 年度 実績報告書

単語認知実験と電子化コーパスによる語彙システムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 14710041
研究機関電気通信大学

研究代表者

久野 雅樹  電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (20282907)

キーワード単語認知 / 音読課題 / 語彙判断課題 / 親近性 / 頻度 / 新聞電子化コーパス / Web / Lisp
研究概要

1.音読課題、語彙判断課題、親近性評定課題に基づく単語認知データベースの構築
Arizona大学のK.Forsterらが開発した認知実験制御ソフトウェアDMASTERを用いてカタカナ語を対象とする音読実験を行った。それに加えて、提示された綴りが単語の場合のみに反応する手続きによる語彙判断課題(go/no-go lexical decision task ; Perea & Gomez,2002)の実験も実施した。また、単語の主観的親近性・主観的頻度の評定を様々な教示条件のもとに行った。これらの結果をもとに単語認知データベースの構築を進めた。
2.新聞とWebを中心とした文字・単語頻度の計量
新聞という標準的なテキストの電子化コーパスを対象に、文字・単語使用の多様性を分析した本年度は特に、毎日新聞と朝日新聞の各2年分のテキストを対象として、2紙の文字使用に系統的な差異を多く見出した(久野・横山・野崎,2002)。その後、メディアを2紙以外にも拡張して、カタカナ綴りを対象とした紙面差の分析を進めている。
Webを対象とした頻度計量は、主にgoo、infoNavigator等のサーチエンジンを用いて行った。Webという、規模が大きく、内容が多岐にわたり、変化のスピードが速いテキストを対象として、頻度(ヒット数)をデータベース化し、1の単語認知データベースと関連づけて分析した。その結果、Webを用いることで、より認知課題のパフォーマンスとの対応がよい頻度情報が得られることが明らかになった。
また、大量データの処理をスムーズに進めるためのツール類をPerl、Lisp等で作成した。特に、Lispの使用については、その標準的なテキストであるANSI Common Lisp(Graham,1996)の翻訳も出版に至った(久野・須賀,2002)。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 久野雅樹, 横山詔一, 野崎浩成: "毎日新聞と朝日新聞における文字使用の差"計量国語学. 23巻6号. 277-295 (2002)

  • [文献書誌] ポール・グレアム著 久野雅樹・須賀哲夫訳: "ANSI Common Lisp"ピアソンエデュケーション. 305 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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