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2003 年度 実績報告書

自動車の情報化に伴う運転者の心的負担に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14710043
研究機関大阪大学

研究代表者

篠原 一光  大阪大学, 人間科学研究科, 助教授 (60260642)

キーワード車載情報機器 / 注意 / メンタルワークロード
研究概要

平成14年度より作成を続けてきた、カーナビゲーション(以下カーナビと略)を使用しての運転を実験室内で模擬する装置(スクリーン3面と3台のプロジェクタにより、広範囲に映像を提示する装置)を利用しての実験に着手した。刺激呈示用の装置にステアリング装置とアクセル、ブレーキを模擬するペダルを接続し、被験者は運転姿勢をとれるようにした。実験では、先行車に対して一定の間隔で追従走行する条件を作成し、前方スクリーンには先行車を模擬する左右に運動するターゲット視覚刺激、自車の位置を示すカーソル、道路の幅を示すゲージを提示した。被験者はターゲット視覚刺激の運動に自分の位置を追従させるべく、ステアリングを操作することが求められた。
この装置とともに、車載情報機器を模擬するための小型のノートPCを被験者の手前に設置し、液晶ディスプレイに地図情報や走行情報を提示できるようにした。今年度行った実験では、市販されているカーナビ装置で経路を指示する際に提示されるものと類似した映像を作成・提示した。
実験では、カーナビのディスプレイから情報を読み取るという行動を行った場合に、カーナビの情報提示と前方での緊急事態(先行車の突然の異常接近)の時間間隔を操作し、前方に対する注意が時間的にどの程度阻害されるのかを検討すると同時に、カーナビで提供される情報を予め記憶していた場合との関係を検討している。実験はまだ実施途中であるが、カーナビへの注意により前方に対する注意の阻害が一定時間生じること等いくつかの知見が得られている。
なお、上記実験と平行して、平成14年度に行った先行研究の文献研究を紀要論文としてまとめ公表した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 篠原一光, 三浦利章: "情報機器利用による自動車運転者の注意への肯定的影響と否定的影響"大阪大学人間科学研究科紀要. 30(印刷中). (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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