• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

社会・対人認知能力と高次認知機能の関連についての発達的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14710075
研究機関静岡大学

研究代表者

郷式 徹  静岡大学, 教育学部, 助教授 (40332689)

キーワード実行機能 / 心の理論 / 無関連言語音 / ワーキングメモリー / 幼児
研究概要

本年度は高次認知機能の働きの制限する方法として主に無関連言語音を用い,成人および幼児を対象とした,基礎的な研究を行うとともに,そこから得られた知見をもとに,軽度発達障害の疑われる幼児を対象とした日常場面での高次認知機能(実行機能や心の理論,およびその関連)の使用についての観察を行った.
1.成人における社会・対人認知能力と高次認知機能の関連に関する心理学実験
成人を対象に無関連言語音提示状況下で,高次認知機能(実行機能)および他者理解能力を中心とした社会・対人認知能力がどのような影響を受けるかに関する実験(15年度実施)を継続し,被験者数を追加した.その結果,心の理論課題においても課題を繰り返すことで無関連言語音効果が見られることが明らかになった.
2.幼児期の社会・対人認知能力と高次認知機能の発達モデルの検討のための心理学実験
幼児を対象に無関連言語音提示状況下で,実行機能課題および心の理論課題を実施し,どのような影響を受けるかに関する実験を行った。まだ,被験者数が十分ではないが,今後被験者数を追加していけば,実行機能課題および心の理論課題におけるワーキングメモリーの関連について検討することが可能になるものと思われる.
3.軽度発達障害の子どもの社会性と高次認知機能の発達的関連に関する観察研究
2の実験の対象児の中で軽度発達障害の子どもを対象とした観察を行った.また,保育園における軽度発達障害の子ども(幼児)を対象とした観察を行い,社会性と高次認知機能(実行機能等)の発達的関連について検討した(現在,継続中).
4.3年間の研究成果についてのまとめ
現在,3年間の研究成果について,学会報告および論文投稿の準備中である.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 幼児の誤信念想起に対する課題への関与行為の影響2005

    • 著者名/発表者名
      郷式 徹
    • 雑誌名

      心理科学 25巻1号(印刷中)

  • [雑誌論文] Individual differences in the irrelevant speech effect2004

    • 著者名/発表者名
      MIYAHARA Michiko, GOSHIKI Toru
    • 雑誌名

      Psycologia 47

      ページ: 178-190

  • [雑誌論文] 無関連な聴覚刺激の影響の個人差の検討22004

    • 著者名/発表者名
      宮原道子, 郷式 徹
    • 雑誌名

      日本心理学会第68回大会発表論文集

      ページ: 675

  • [雑誌論文] Individual differences in the Irrelevant Speech Effect2004

    • 著者名/発表者名
      MIYAHARA Michiko, GOSHIKI Toru
    • 雑誌名

      2^<nd> International Conference on WORKING MEMORY

      ページ: 32

  • [図書] 幼児期の自己理解の発達-3歳児はなぜ自分の誤った信念を思い出せないのか?-2005

    • 著者名/発表者名
      郷式 徹
    • 総ページ数
      183
    • 出版者
      ナカニシヤ出版

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi