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2002 年度 実績報告書

幼児の経験に関する語りにおける自己の構成

研究課題

研究課題/領域番号 14710083
研究機関大阪教育大学

研究代表者

小松 孝至  大阪教育大学, 教育学部, 講師 (60324886)

キーワード幼児 / 語り / 母子関係 / 保育 / 会話
研究概要

(1)会話の録音方法の検討と予備的な録音調査
本研究では,幼稚園への登降園時の母子の会話を中心に録音調査を計画している。この調査にはこれまで十分な方法論がなかったため,本年度は適切な録音方法の検討を実施した。ICレコーダーを使用した会話の録音調査を幼稚園で実施する際,いくつかの方法をシステマティックに試行した結果,良好な結果を得られた方法があったため,これを用いて次年度以降実際の母子会話への適用を計ることとした。
また,録音調査に伴う負担感等についての調査(母親を対象としたもの)についても方法等を検討した。実際の調査は,協力依頼等との関連もあって次年度以降とし,順次実施の上,結果を実際のデータ収集に活用する。
(2)会話内容を分類するカテゴリーシステムの構築
上記調査の結果および研究代表者がこれまでに収集した録音結果を全てパーソナルコンピュータ上に保管し,書き起こしおよび発話内容の分析を実施した。発話内容のコーディングの方法として,いくつかの方法を試みたが,本研究は,従来の幼児期の語り研究に基づく,個々の発話を単位とした分析ではなく,いくつかの発話連鎖を1つの単位として扱い,文脈の中の1つのエピソードとして扱うことで,当初計画していた「他者との関係の中の子どもの自己」に迫る方法が有効であると結論づけた。来年度以降も,細かい基準等を十分吟味し,実際の母子会話の分析への適用例を増やしていく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 小松 孝至: "幼稚園での経験,友だち,保育者に関する母子の会話:話題と子どもの語り方についての母親の報告から"発達心理学研究. 14(印刷中). (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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