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2002 年度 実績報告書

ロールシャッハ・テスト記録のデータベース構築へ向けての基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 14710090
研究機関北海道医療大学

研究代表者

高瀬 由嗣  北海道医療大学, 臨床心理学科, 講師 (80326553)

キーワード心理検査 / ロールシャッハ・テスト / データベース / 標準化
研究概要

今年度の研究の実績,新たに得られた知見は以下の点である。
1.研究の実績
筆者らの開発したロールシャッハ・テストのデータベース(Rorschach Data System:以下,RODS)に,今年度は,健常者約140ケース,病理群約30ケースのロールシャッハ・データを新たに追加した。その結果,すべてのデータを合計すると500ケースを越えるに至った。これらのデータは,すべて,反応の逐語記録のみならず,反応領域図,スコア,スコア要約表を含むものである。この作業によって,言語および画像情報を含む大量のデータを研究に可用することが可能となり,本邦におけるロールシャッハ・テストの標準化へ向けての基礎固めをおこなうことができた。
2.新たに得られた知見
ロールシャッハ・テストの標準化へ向けて,今年度,筆者らは,RODSに入力されたロールシャッハ・データの反応領域について,出現頻度の観点から検討をおこなった。領域は主として片口およびExnerの部分反応(D)リストにしたがって記号化した。その結果,健常者のデータにおいて,従来の片口法の普通部分領域リストにはない,頻度の高い部分反応を発見した。たとえばIIIカードの黒色領域の下部,IXカードおよびXカード中央の空白を含んだ部分である。この結果から,これらの3つの領域は,将来,片口法の普通部分領域リストに追加される可能性があることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 佐藤洋一, 高瀬由嗣: "片口法における反応領域の再検討-反応領域の再標準化へ向けた予備的研究-"ロールシャッハ法研究. 7(印刷中). (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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