研究概要 |
本年度は、近代日本(明治期、大正期)における社会運動のデータベース(イベントデータ)の作成作業を遂行した。明治期については新聞記事からのコーディングは終了し、大正期のコーディングは最終段階を迎えている。次年度は、これらの作業を踏まえ、データベース化とデータクリーニングを行う予定である。 研究成果としては、すでに作成した戦後日本の抗議イベントデータを用いて、以下の学会報告を行った。 ・2002年7月 Nomiya, D. and M. Nishikido, "50 Years of Social Movements in Japan : A Look at General Trends after the WWII," Paper delivered at the XVth International Sociological Association World Congress of Sociology,(Brisbane, Australia) ・2002年11月 野宮大志郎・西城戸誠「社会運動のイベント分析:比較・歴史(1)イベント分析の可能性と展開」,第75回日本社会学会大会(大阪大学) ・2002年11月 西城戸誠・野宮大志郎「社会運動のイベント分析:比較・歴史(2)戦後日本の抗議活動の盛衰とその要因」,第75回日本社会学会大会(大阪大学) これらの学会報告をもとにして、次年度で研究成果を報告できるよう、現在論文を執筆中である。一報、データを用いた分析をもとに、北海道大学大学院文学研究科に博士論文(『抗議活動の盛衰に関する実証的研究-構造的・文化的アプローチからの展開-』)を提出(2002年7月)、2003年3月には学位が授与される予定である。
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