研究概要 |
本年度は、明治期、大正期の日本の社会運動に関するイベントデータの整備を行った。具体的には、明治、大正期における社会運動に関して抽出された記事を読み込み、コードシートに情報を書き写すという作業を行った。次に、このコードシートの情報を数量的に処理するために、量的データにして、近代日本の抗議イベントデータを構築した。次年度は、このデータから初期的な分析を行いたいと考えている。 研究実績としては、戦後日本の社会運動に関するイベントデータを用いて、環境運動の動態とそれを規定する構造的要因に関する学会報告と論文を執筆した。 ・「戦後日本の抗議活動のイベント分析-環境運動を事例として-」,第54回関西社会学会(追手門学院大学)2003年5月 ・「戦後日本の環境問題に対する抗議活動の動態-イベントデータによる分析-」『環境社会学研究』9号:107-123頁 環境社会学会 2003年11月 また、社会運動研究の理論的潮流の一つである政治的機会構造論とイベント分析の関連について、理論的、実証的に行った論文、イベント分析の統計的手法に関する論文が、2004年4月に共著の著作で発表される予定である。
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