研究概要 |
本年度は昨年度にほぼ完成した明治期、大正期の社会運動に関するイベントデータのデータクリーニングを行う一方で、明治期、大正期の社会変動に関する先行研究のレビューおよび、史資料の収集を行った。 さらに、前年度まですでに作成した、戦後日本の社会運動のデータベースは1945年〜1995年までのものであったが、1995年以降の日本の社会運動の動態を把握するために、2004年までのイベントデータを作成すべく、作業を開始した。この作業はまだ不十分であるが、随時作業を行い完成するように努めたい。 研究実績としては、以下の通りである。共著ではあるが、以下の2冊の社会運動に関する書籍に執筆した。 「社会運動の調査研究法-統計的手法とデータ解析」,大畑裕嗣・成元哲・道場親信・樋口直人(編)『社会運動の社会学』有斐閣.2004年4月 (イベント分析の統計的手法に関する論文) 山本英弘・西城戸誠(共著)「イベント分析の展開-政治的機会構造論との関連を中心に-」曾良中清司・長谷川公一・町村敬志・樋口直人編『社会運動という公共空間--理論と方法のフロンティア』成文堂. 2004年5月 (社会運動研究の理論的潮流の一つである政治的機会構造論とイベント分析についての関係を理論的に踏まえ、日本の社会運動の動態をイベント分析によって実証的に研究した)
|