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2004 年度 実績報告書

外国人参政権問題の日本的展開-政治社会学的アプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 14710134
研究機関徳島大学

研究代表者

樋口 直人  徳島大学, 総合科学部, 講師 (00314831)

キーワード移民 / 政治参加 / 市民権 / エスニシティ / 民族 / 在日 / 在日外国人 / 在日コリアン
研究概要

本年度は最終年度ということもあり、これまでの研究成果に関する発表を2回行った。第一が「日・韓・東アジアの「平和」と「共生」□□定住外国人の地方参政権シンポジウム」で行った「地方市民権-国民国家をどう超えるか」という講演である。第二が、日本社会学会で行った「モダニティの変容とエスニシティ」という報告である。これらは、本研究で進めてきた理論枠組みの整備に関する直接の成果であり、第一の報告では「国籍と参政権/国民と参政権」の差異に着目して、従来の議論を国民国家との関わりで捉えなおした。第二の報告では、「排斥と個人化」というこれまでとは異なる切り口を提示した。というのは、昨年度の報告書で述べたように、課題の展開にあたっては、要求主体の変容と排除の論理の検討が必要だからである。すなわち、外国人参政権の問題を通じて明らかになったのは、それを推進する言説のみならず、それに反対する外国人排斥の運動まで射程に入れないと、十全に議論できないことであった。こうした問題意識にもとづいた口頭発表は、すでに論文にまとめ2005年中に刊行予定である。それに加えて、これまで調査してきた自治体の対応について、その政策を経路依存性という観点から分析した結果を、ブラジル人の移住過程について書いた『顔の見えない定住化-日系ブラジル人と国家・市場・移民ネットワーク』の1章に執筆した。残る課題は、これまでの調査や新聞記事、国会議事録などで構築したデータベースにもとづく、実証的な側面を中心にした成果発表である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] エスニシティの社会学2005

    • 著者名/発表者名
      樋口直人
    • 雑誌名

      国際社会学梶田孝道編(名古屋大学出版会)

  • [雑誌論文] Japan2005

    • 著者名/発表者名
      HIGUCHI Naoto
    • 雑誌名

      Asian Migrant Yearbook 2002-3

      ページ: 171-180

  • [雑誌論文] 地方市民権国民国家をどう超えるか2005

    • 著者名/発表者名
      樋口直人
    • 雑誌名

      定住外国人の地方市民権田中宏・金敬得編(新幹社)

  • [雑誌論文] 共生と排斥の社会心理2004

    • 著者名/発表者名
      樋口直人
    • 雑誌名

      外国人包囲網-「治安悪化」のスケープゴート外国人差別ウォッチネットワーク編(現代人文社)

      ページ: 32-37

  • [図書] 顔の見えない定住化-日系ブラジル人と国家・市場・移民ネットワーク2005

    • 著者名/発表者名
      梶田孝道, 丹野清人, 樋口直人
    • 総ページ数
      352
    • 出版者
      名古屋大学出版会

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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