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2002 年度 実績報告書

人間関係ネットワークと社会意識や社会参加活動の関連に関する国際比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 14710147
研究機関立教大学

研究代表者

村瀬 洋一  立教大学, 社会学部, 助教授 (50301578)

キーワード社会階層構造 / 不平等 / 格差 / 政策志向 / 社会意識 / 関係的資源 / 多次元的測定 / 社会参加活動
研究概要

日本社会は平等な社会と言われてきたが、近年では、社会的不平等や、格差の拡大に関する議論も盛んである。また今後の格差の動向や政策への志向に関しては、人々の意識に変化も起こっている。しかし格差といっても所得や資産、学歴、政治的影響力、人間関係の保有など、多次元的に測定することが可能である。本研究の目的は、人間関係(関係的資源)に着目して多次元的な社会階層構造を解明し、諸資源と、社会意識(とくに社会の変革に関する意識や政治意識)や参加との関連について独自の調査を実施し、国際間、地域間比較が可能なデータを得て、統計分析を行うことである。
本年度は、日本国外における、既存の調査データを複数、入手して分析を行った。また、日本国内の全国調査データであるSSM調査(社会階層と社会移動全国調査)を分析して社会意識について論文を執筆し、下記のように『社会学研究』に掲載した。また、SSM調査を用いて人間関係と社会意識の地域間比較に関する分析を行い、国際社会学会の階層部会RC28(INTERNATIONAL SOCIOLOGICAL ASSOCIATION, RESEARCH COMMITTEE ON SOCIAL TRATIFICATION AND MOBILITY)で、2003年3月に口頭報告を行った。
その他、日本国内で、独自の調査を実施することを企画したが、幸い、東北大学の協力を得られることになったので、仙台市において、1200人を対象に無作為抽出を伴う統計的調査を実施した。調査は2003年2月中にほぼ終了し、現在、データファイルを作成中である。調査内容は、職業や学歴などの基礎項目の他、有力者との関係的資源保有や政策への意識、とくに今年度は、格差や階層固定化の発生メカニズムを解明するために、教育政策への意識の問を重点的に設けた。これにより、多次元的な社会階層や、社会意識に関する独自のデータがまもなく完成し、データは、研究者に対して公開予定である。
次年度はさらに調査を行い、海外での調査データもさらに入手して、国際比較研究の成果を出す予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 村瀬 洋一: "日本人の社会意識構造と地域間格差-社会不公平感と政策志向に関するSSM調査の分析-"社会学研究. 72号. 89-110 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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