(1)介護保険制度下における市町村社会福祉協議会の変化・課題の把握および住民生活の実態調査の実施・分析 京都府下の市町村社会福祉協議会における地域福祉活動計画にかかわる資料・情報収集および、当該地域における情報・活動ネットワークの現状、小地域福祉活動の現状等について関係者に対するヒアリング調査を実施した。府下全域における実態把握のための質問紙調査については、次年度の課題として引き続き継続していきたい。 また、昨年度実施した地域における子育てをめぐる課題についての調査分析を進め、その結果を「2003年子育てアンケート調査報告書」としてまとめた。現在、高齢者の生活実態を地域生活の形成という側面から把握するためのヒアリング調査を実施中であるが、質問紙調査の設計までには至らなかったため、これについても継続課題として位置づける。 (2)地域生活形成支援システム構成機関の現状と活動に関する実態調査 ケアプランにかかわる行政担当、医療機関、保健士およびNPO、ボランティア組織、福祉サービス企業等の福祉資源におけるネットワーキングの実態を明らかにするために、前年度に実施した基礎的作業および(1)で得たデータをもとに、支援システムの形成経緯、現状についての情報収集を行った。今後の展開における可能性・課題の整理は次年度に引き継ぐ予定である。また、これまでの作業を通して明らかになった地域の課題を子どもとその親、高齢者、障害者等に大別して、その地域的支援にあたっているボランティア活動、当事者活動、生協・農協等の共助組織活動、小中学校とタイアップした諸活動等の関係者に対するヒアリング調査も継続中である。
|