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2002 年度 実績報告書

ラオス都市部における上座部仏教僧コミュニティの社会人類学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14710226
研究機関国立民族学博物館

研究代表者

平井 京之介  国立民族学博物館, 民族文化研究部, 助教授 (80290922)

キーワードラオス / 上座部仏教 / 民族誌 / 文化人類学 / 僧
研究概要

報告者は、ラオス国ビエンチャンの2つの仏教僧院およびその周辺地域における4ヶ月間の現地調査をおこなった。現地調査においては、参与観察を中心として、ランダムな観察やインフォーマルなインタビュー、ライフヒストリー調査などを組み合わせた、社会人類学的な調査方法を採用した。
ビエンチャン市内の僧院で、報告者自身が実際に出家して僧となり、その後、もうひとつの、ラオス政府宗教局によって瞑想教育センターに指定されている農村部の僧院に移り、そこで僧コミュニティメンバーとして活動しながらコミュニティ内部の相互行為に焦点をあてた集約的な現地調査をおこなった。4ヶ月の現地調査は、雨安居(7月25日から10月21日)にあわせて実施したため、同僧院には報告者の他に、10名程度の出家したばかりの一時僧がおり、彼らおよび報告者がどのような相互行為に参加し、その過程でいかにして生活に必要な知識や技術を習得し、さらには僧としてのアイデンティティを確立していくかに焦点をあてた調査をおこなうことができた。とりわけ、僧院生活に見られる微細な立ち居振る舞いや身のこなし、およびそれらの伝達および配分の過程を集中的に観察し、分析の対象とした。
ラオス仏教の実践は、戒律の遵守、ブッダの教えの学習、瞑想の3つから構成されていることがわかった。戒律は僧生活におけるエチケットであり、托鉢や食事の取り方、袈裟の着用法、就寝法、歩き方など細部にわたって規定があった。学習に関しては、朝夕の読経と、高僧による説法がその主な機会となるが、これらをできる限り記録した。瞑想については、自ら師について実践するとともに、同僚僧たちから瞑想実践に関するインタビューをおこなった。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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