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2003 年度 実績報告書

鋳造技術からみた朝鮮半島の青銅器文化

研究課題

研究課題/領域番号 14710275
研究機関早稲田大学

研究代表者

宮里 修  早稲田大学, 文学部, 助手 (60339645)

キーワード異形有文青銅器 / 鋳造 / 文様の剥離
研究概要

昨年度は鋳造にまつわる技術や知識の習得をおこないながら,鋳型に表現された微細な文様が鋳造によってどのように現れてくるのかを観察しようとした。本年度も,異形有文青銅器をモデルとし鋳型の製作技法についてのモデルを作成し,実際に鋳造することで技術と製品にあらわれる現象の因果関係の追求を目指した。異形有文青銅器の文様は凹面によって表現されており,鋳型の文様面は凸面であったことがわかる。鋸歯門が円形にめぐる文様は弧線の描出がシャープである。また,鋸歯文の各単位は所々欠けており,本来あるべきでない箇所に鋸歯文があらわれている。こうした現象の原因は,乾燥した鋳型面に真土を帯状に貼り付け鋸歯状にカットしたためであると推測した。鋳型製作時には鋸歯状の部分がはがれることがあり,因果関係の正しさをうかがわせた。帯状真土の貼り付け時における乾燥状態がことなるサンプルを2点製作し鋳造にのぞんだ。昨年度の失敗をふまえ,鋳造遺構の検討も加え,溶解炉を構築したが今回も銅を溶解することが適わず,設定した条件の効果を確認することができなかった。今年度未使用におわった鋳型は溶解炉の構造を再検討した時間の実験で使用し仮説の検証をおこないたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 宮里 修: "青銅器祭祀の源流"季刊考古学. 第86号. 49-53 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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