本年度の「交付申請書」に報告した通り、本年度は、下記の2点に関して作業を行った。 1 平安時代の文学作品に見られる動詞述語文の用例の調査・整理 2 結合価研究・古代語文法関係図書・文献の収集 1について 源氏物語に関して既存の電子化資料(長瀬真理氏公開のもの)を用い、動詞述語と共起する名詞項の用例の収集・データ化を図った。 前年度より雇用者の数を増やしたものの、やはり古代語の読解に習熟した補助員を雇用することができなかったため、残念ながら本年度のデータ収集は下記の巻に留まった。 桐壼 帚木 空蝉 夕顔 若紫 末摘花 葵 花散里 篝火 2について 交付された予算の許す範囲で古代語文法に関する研究文献や平安時代文学作品の総索引の収集・整備に努めた。現在刊行中の図書に関しては、なお十分とは言いがたいものの主要なものは確保でき、一応の目的を達した。
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