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2002 年度 実績報告書

文アクセントが示す英語の能格性の実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14710343
研究機関愛知県立大学

研究代表者

熊谷 吉治  愛知県立大学, 文学部, 助教授 (20242745)

キーワード文アクセント / 能格性 / Preferred Argument Structure / 語用論 / 韻律論 / 談話
研究概要

文アクセント現象と、自動詞主語が言語の様々なレベルで目的語的振る舞いをするという意味での「能格性」との相関関係を調査すべく、今年度は(1)理論的枠組みの構築、(2)自発的発話資料の分析を行った。
理論的枠組みの構築という点では、能格的文アクセント(新指示物を担った自動詞構文において、文アクセントが主語に置かれるという現象)の「例外」となるような事例について、どのような位置付けが可能かを研究した。能格的文アクセントは、複合語強勢と類似した特徴を持っている。既に周知の通り、複合語強勢にも「例外」は存在し、それをどう説明するか様々な議論がなされている。この問題について、連結形と自由形態素との語形成における強勢問題を取り上げ、複合語を形成する内部要素の長さが、複合語強勢の「例外」を生み出す可能性を指摘した。この研究は、査読を経て日本音声学会の研究機関誌である「音声研究」に掲載された。
自発的発話資料の中で能格的文アクセント現象がどのくらいの頻度で起こり、どのような語用論的解釈を伴うのか、包括的研究を行うための準備を行った。カリフォルニア大学サンタバーバラ校言語学科のWallace Chafe教授から研究上の助言と貴重な音声・映像資料の提供を受け、実証的研究のための準備がほぼ完了した。現在は、設備備品費で購入したコンピュータ等を用いて、デジタル音源の音響分析を重ねている。来年度も引き続き音響分折を行い、外国出張を含めて、研究成果の公表を進める予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kumagai, Yoshiharu: "Prominence Variations inside Compounds : A Case Study of English Self-Compounds"Journal of the Phonetic Society of Japan(日本音声学会統合機関誌『音声研究』). 6・3. 79-92 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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