本年度の作業は、1つめに、昨年度から始めた中期朝鮮語諸文献の電子テクスト化を拡充させる作業である。15世紀の主要な中期朝鮮語の文献のうち、今年度は『月印釈譜』の初刊本である巻十二・巻十九・巻二十・二十二のデータ化を行なった。 2つめに、昨年度と今年度のデータ入力を行なった電子テクストの綿密な校正作業を行なった。この結果、『釈譜詳節』の校正が終了した。その他『月印釈譜』、『龍飛御天歌』、『蒙山和尚法語略録』全の綿密な校正作業が現在引き続き行なわれている。 3つめに、入力した電子テクストをKWIC索引にするためのプログラム開発を行なった。プログラムの開発はC言語を用いた。中期朝鮮語のテクストは、通常のコンピュータのコード体系で処理することができないため、入力されたデータを独自のコード体系に変換した後、ソート用プログラムを作るという2重のプログラミングを行なう必要があった。KWIC索引作成プログラムは現在、試作版が完成し、このプログラムを用いて『釈譜詳節』のKWIC索引の試作品を作成して、プログラムのバグ検査を行なっている。
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