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2002 年度 実績報告書

音響音声学的手法によるインドネシア語・スンダ語の音声分析

研究課題

研究課題/領域番号 14710367
研究機関東京外国語大学

研究代表者

降幡 正志  東京外国語大学, 外国語学部, 講師 (40323729)

キーワードインドネシア語 / スンダ語 / 音響分析 / 母音 / フォルマント / イントネーション / ピッチ曲線
研究概要

本研究は、インドネシア語およびインドネシアの地方語の一つであるスンダ語の音声について、音響音声学的手法を用いて分析を行なうものである。今年度(平成14年度)は、インドネシア語の母音のフォルマント分析およびイントネーションの分析を行なった。
母音のフォルマント分析は、インドネシア語の6母音のうち音素配列論上あるいはその他の点で他の5母音とは異なる特徴を持ついわゆるschwa音素に注目し、一定の条件のもとに母音の音響的特徴を示す第1・第2フォルマントの値を抽出し、その分布に対して考察を行なった。その成果は『2音節語に現れるインドネシア語schwa音素の音響分析』として公表した。
一方、イントネーション分析に関しては、今後必要となってくるであろう音声教材、とりわけイントネーションの自習教材の開発という側面を念頭に置き、インドネシア語の基本文型および学習者にとって必要と思われる文型について、ピッチ曲線を抽出することにより音響的側面からイントネーションに対する考察を行なった。その成果は『インドネシア語のイントネーション教材開発に向けて--ピッチパターンの音響分析から--』と題して投稿し、まもなく刊行される。
今年度はスンダ語の音声分析は行なっていないが、分析のための基礎資料となる語彙データベースを並行して作成している。またインドネシア語の母音フォルマント分析ではインフォーマントにスンダ語母語話者が含まれており、分析を進める中で他のインフォーマントとは異なる傾向も見られた。
来年度は、インドネシア語の音響分析を引き続き行なうと共に、作成中の語彙データベースを生かし、かつ今年度の研究成果を踏まえつつスンダ語の音響分析も行なう予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 降幡正志: "2音節語に現れるインドネシア語schwa音素の音響分析"東京外大東南アジア学. 第8巻. 109-126 (2003)

  • [文献書誌] 降幡正志: "インドネシア語のイントネーション教材開発に向けて--ピッチパターンの音響分析から--"語学研究所論集. 第8号. (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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