• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

フーバー政権期における国務省の極東政策と日米関係、1929〜1932年

研究課題

研究課題/領域番号 14720068
研究機関神戸大学

研究代表者

簔原 俊洋  神戸大学, 法学研究科, 助教授 (40314455)

キーワードハーバート・フーバー / ヘンリー・スティムソン / ウィリアム・キャッスル / スタンレー・ホーンベック / 政治外交史 / 情報史 / アメリカ外交 / 日米関係
研究概要

昨年度の新史料の発見によって、研究は当初予想することができなかった方向へと進んだ。そこで、本年度は、「情報」という観点から、より網羅的な史料収集活動を行った。具体的には、米国立公文書館、および米国家安全保障局史料館でのリサーチである。とりわけ後者の史料館は利用者が少ない上、情報関係史料が豊富にあるため、本研究にとって欠かすことのできない史料を多数入手することができた。国内では、情報公開法を利用した史料収集作業を行った。その結果、外務省から戦前期における日本の暗号解読の実態を綴った報告書が見つかった。このように、史料面からは大変有意義な一年であったが、膨大な量であるため、まだ完全には精査できていないのが現状である。最終的には、1930年代において暗号解読によってもたらされた情報が日米両国の政策決定にどのような影響を与えたのかを解明したいと考える。その上で、ブラック・チェンバーが閉鎖され、その代わりに陸軍省が中心となってMI-8が立ち上げられたフーバー政権期は一つの重要な鍵となる。
その他の研究実績としては、5月の日本アメリカ学会、6月の米国外交史学会(SHAFR)、そして9月の南カリフォルニア大学(ジャーパン・スタディーズ・セミナー)でそれぞれ報告を行った。特に米国では、本研究に対する関心は極めて高く、何人かの編集者から論文投稿の依頼を受けた。英文での活字公表は重要であると考えているので、それを来年度の目標にしたい。
最後に、本研究は来年が最終年度となるが、同年度中に単著として研究成果を公表したいと考える(出版社はすでに確定済みである)。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 蓑原俊洋: "日米暗号戦争と政策決定への影響"外交フォーラム. 174号. 76-81 (2003)

  • [文献書誌] 蓑原俊洋: "日米は暗号を相互に解読しあっていたのか"諸君. 35・7. 191-196 (2003)

  • [文献書誌] 蓑原俊洋: "米国との戦争は避けられなかったのか"文藝春秋. 10月号. 302-303 (2003)

  • [文献書誌] 秦郁彦(編): "昭和史20の争点:日本人の常織"文藝春秋. 287 (2003)

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi