当初の研究計画どおり、2002年9月にドイツ連邦議会総選挙視察も兼ねて調査研究のため渡独した。具体的には、連邦議会議員の候補者擁立過程に関して政治家秘書、政党関係者へのインタビュー、およびフランクフルトのドイツ図書館での資料収集にあった。候補者擁立も兼ねた総選挙の分析については、2003年度日本選挙学会総会・研究会(2003年5月、金沢大学)にて研究発表の予定である。さらに2003年2月には、人事政策と、本研究とも関連するドイツ政党と社会政策および欧州統合との関連というテーマに関する取材と資料収集のため、再度渡独した。図書館での資料収集と関係者インタビューのため、10日ほど滞在した。 執筆活動としては、欧州社会民主主義の動向分析に関する報告論文と、欧州統合とドイツ政党の政策に関する研究論文を発表した。両論文とも本研究との関連が深い分野のものである。 現在は、本研究の中心部分をなす人事政策とに関して、論文執筆中である。また社会政策と欧州統合に関しては、2003年10月の日本政治学会総会・研究会で研究発表を行う予定である。
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