• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

民主化時代のインドネシアにおける政党政治の変容

研究課題

研究課題/領域番号 14720085
研究機関立命館大学

研究代表者

本名 純  立命館大学, 国際関係学部, 助教授 (10330010)

キーワードインドネシア / 2004年選挙 / 選挙政治 / 国軍 / 政党政治
研究概要

平成16年度は、本研究にとって総仕上げの年となった。4月に行われた総選挙、7月と9月に行われた大統領選挙は、地球史上もっとも大掛かりな民主選挙であり、この歴史的な意義をもつ2004年選挙の分析に、本研究の大半を費やした。4月の総選挙では、中央政界での選挙戦略の聞き取り調査をはじめ、ジャワ島全土での現地調査を行った。これによって、与党である闘争民主党と、それを追うゴルカル党の選挙戦略と政治について、多くの資料と知識を得た。また地方では、誰がどのように選挙運動のためのリソース動員を行い、どのようなビジョンで票動員を計画してきたかという選挙政治の重要な側面を直接観察してきた。民主選挙で与党が敗北するプロセスについて、きわめて多くの知識を得たと考える。大統領選挙でも、中央と地方での票動員メカニズムの分析を行ってきた。同時に外務省派遣の選挙監視団に参加したことで、国際選挙監視というものの意義や問題点についても多くの知見を得て、グローバル化のなかのデモクラシー推進機能として国際選挙監視をどう位置づけるべきかというマクロな問題意識も持つことができた。来年からは地方自治体の首長選挙もいっせいにスタートする。これで地方政治の構造がどのように変容していくのか。これを来年度以降のテーマに設定している。
本年度の成果結果のアプトプットには出版物、メディアでのコメント、新聞連載、セミナー等での発表、講演などがある。その主要なものを以下に記載する。成果の多くは2004年選挙に関してのものである。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] ポストスハルト時代におけるジャワ3州の地方政治:民主化・支配エリート・2004年選挙2005

    • 著者名/発表者名
      本名純
    • 雑誌名

      アジア研究 4月号

  • [雑誌論文] ゴルカル党の再与党化が招くジレンマ2005

    • 著者名/発表者名
      本名純
    • 雑誌名

      世界週報 1月25日号

      ページ: 58-59

  • [雑誌論文] ユドヨノ大統領に変革は可能か?2004

    • 著者名/発表者名
      本名純
    • 雑誌名

      世界週報 10月26日号

      ページ: 46-47

  • [雑誌論文] インドネシア/ユドヨノ現象の表と裏2004

    • 著者名/発表者名
      本名純
    • 雑誌名

      世界週報 8月3日号

      ページ: 48-49

  • [雑誌論文] 大統領選挙の行方2004

    • 著者名/発表者名
      本名純
    • 雑誌名

      JICA Frontier No.59 June

      ページ: 9-11

  • [雑誌論文] 4月選挙へ過熱するインドネシア2004

    • 著者名/発表者名
      本名純
    • 雑誌名

      世界週報 4月13日号

      ページ: 48-49

  • [図書] 「闘争民主党とメガワティの敗北:党内政治・中央政治・地方政治」『インドネシア2004年選挙:メガワティからユドヨノへ』(松井和久編)2005

    • 著者名/発表者名
      本名純
    • 出版者
      明石書店(所収)(発表予定)

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi