平成15年度は、平成14年度に構築したオフィス市場に関する実証モデルの理論の検証を行った。また、実証データの更新を行い、それによって生じる実証モデルの精度の向上ないし、実証モデルの不具合を解決するため、理論の再検討を行った。謝金の研究補助費は、実証データの蓄積とモデル改良にともなう追加的なデータの収集・加工のために用いた。 住宅用途土地の有効利用に関しては、密集市街地による経済不効率性をヘドニック・アプローチで分析するため、設備備品費で購入する住宅都市経済学関連図書により、国内・外の既存研究をリビューし、住宅用途土地の有効利用に関する理論的フレームおよび問題点の整理を行った。 文献リビューと平行して、実証分析のためのさまざまな社会経済指標のデータベース構築を進めつつ、実証モデルの構築を行った。収集した実証データによるプレ分析は、応用地域学会の第17回研究発表大会にて報告し有益なコメントを得た。いくつかのコメントをもとに、実証モデルの理論の検証を行った。また、実証データの蓄積とモデル改良にともなう追加的なデータの収集を進めつつ、実証モデルの理論の再検討を行った。
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