平成16年度は、パス・スルーを計測しながら、成果を論文としてまとめる作業を行った。 まず、最近話題となっている新しいオープンマクロモデルに沿った形で、アジアにおける輸入のパス・スルーを計測した。現在のところ、この手の実証研究は欧米主要国中心に行われており、アジアの研究はほとんどない。 次に、関税データを用いて、輸出のパススルーの計測を行った。新しいオープンマクロモデルでは、マクロ的なパス・スルーが注目されるが、なぜ、パス・スルーが現在のようなパターンになるか、などについては、やはり細かい品目のパス・スルーから解明するしかない。そこで、関税データを用いて日本からの輸出のパス・スルーを計測した。
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