| 研究概要 |
今回の研究の目的は,データサイエンスの手法をマーケティング学問領域に応用し,人間の頭脳が処理不可能な大量データから,マーケットにおける顧客価値に関する精度の高い仮説モデルを導きだす「仮説発見型」マーケティング情報システムを構築することにある。具体的には,マーケットに生起する諸現象に関する大規模なデータ収集からスタートして,収集されたデータから,マネジメントが意思決定するにあたって有用と考えられるコンテンツの抽出と,加工に必要な共通知識の体系的な蓄積をおこなう。これまでの研究で,マーケットの行為主体に影響を与えることが予測されるインディケータを選択し,サーベイ調査のための質問票のコンテンツ作成をおこなった。あわせて,データ収集のための調査対象企業.をサンプリングし,そのデータベースの作成をおこなってきた。平成15年度は,研究計画調書の研究計画に則って,マーケットにおけるデータ収集を目的とした質問票郵送調査を実施した。研究目的を充足するより有意なデータを収集するため,質問票郵送調査の実施にあたって,事前にパイロットサーベイをおこない,その結果から調査票のインディケータに修正をくわえたうえで本調査を実施した。
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