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2002 年度 実績報告書

可積分系及び関連する代数系に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14740013
研究機関京都大学

研究代表者

鈴木 武史  京都大学, 数理解析研究所, 助手 (30335294)

キーワード共形場理論 / アフィンHecke代数 / ダブルアフィンHecke代数 / アフィニLie代数 / 表現論
研究概要

A型の(退化)ダブルアフィンHecke代数及の表現論について研究を行い,以下の結果を得た.
1.ダブルアフィンHecke代数H_nはアフィンHecke代数を含み,この部分代数に関して局所有限な表現が,重要なクラスとして研究されている.このクラスについて,代数的な手法により,任意の既約表現が,ある誘導表現の唯一の既約商加群として得られることを示した.この結果は,論文"Simple modules over degenerate double Affine Hecke algebras of type A"として投稿中である.
2.calibrated表現と呼ばれるクラスについて,カリフォルニア工科大学のVazirani氏との,e-mail及び,2002年5月京都,2003年2月カリフォルニア工科大学における討議を通じて,以下の結果を得た.
まず,無限サイズで,ある周期性を持った図形(アフィンYoung図形と呼ぶ)及びその上のタブローの概念を導入し,その組み合わせ論的性質について調べた.特に,アフィンYoung図形上のタブローとアフィンWeyl群とは1対1に対応するが,スタンダードタブローの集合に対応するアフィンWeyl群の部分集合を具体的に記述した.
さらに,このことを用いて,タブローを基底とするベクトル空間にH_nの作用を具体的に定義し,これがcalibratedな既約表現になることを示した.結果,calibratedな既約表現はアフィンYoung図形によりパラメトライズされ,各アフィンYoung図形上のスタンダードタブローと,対応する表現の基底とが対応することが示された.この結果は現在論文を投稿準備中である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 鈴木 武史: "A型ダブルアフィンHecke代数の既約表現について"第5回代数群と量子群の表現論研究集会報告集. 139-154 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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