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2003 年度 実績報告書

可積分系及び関連する代数系に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14740013
研究機関京都大学

研究代表者

鈴木 武史  京都大学, 数理解析研究所, 助手 (30335294)

キーワードアフィンHecke代数 / ダブルアフィンHecke代数 / アフィンLie代数 / Young図形 / 共形場理論 / KZ方程式
研究概要

1.昨年度,Yougnダイアグラムの"アフィン化"として,無限個の箱からなる,周期性を持った斜Yougnダイアグラム(アフィン斜ダイアグラムと呼ぶ)を導入し,その上のスタンダードタブローを用いたA型の(退化)ダブルアフィンHecke代数の表現の構成について研究を行ったが,今年度、さらにアフィン斜ダイアグラムとタブローの理論の一般論に重点を置いて,この研究を進めた.結果,ダブルアフィンHecke代数のcalibrated表現と呼ばれるクラスに対して,本質的にタブローの理論の一般論だけを用いて,既約表現の分類や指標公式,分岐則などを得ることができることが分かった.この結果は,"ダブルアフィンHecke代数の表現と,Young図形"及び"Tableaux on periodic skew diagrams and irreducible representations of double affine Hecke algebra of type A"にまとめた(後者は現在校正中).
2.以前,名古屋大学の荒川・土屋両氏との共同研究により,Knizhnik-Zamolodchikov接続を用いて,A型のアフィンLie代数<sl>^^^^_nの表現から退化ダブルアフィンHecke代数の表現を構成したが,今年度の研究により,特に<sl>^^^^_nの可積分既約表現に対応する退化ダブルアフィンHecke代数の表現が,既約なcalibrated表現になることが分かった.上の結果と合せると,この表現の構造はアフィン斜ダイアグラム上のスタンダードタブローを用いて完全に具体的に記述されることがわかる.また,この表現はある誘導表現の唯一の既約商加群と同型になるごとも分かる。従って,同型な既約表現の三通りの異なる構成が得られた.この結果については現在論文作成中である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Takeshi Suzuki: "Classification of simple modules over degenerate double affine Hecke algebras of type A"Inter.Math.Res.Notices. 43. 2313-2339 (2003)

  • [文献書誌] 鈴木武史: "ダブルアフィンHecke代数の表現とYoung図形"数理解析研究所講究録. (予定). (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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