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2003 年度 実績報告書

代数曲線に関するアルゴリズムとアーベル多様体及びそのモデュライ空間の数論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14740029
研究機関上智大学

研究代表者

梅垣 敦紀  上智大学, 理工学部, 助手 (60329109)

キーワードアーベル多様体 / モデュライ空間 / 有理点 / 虚数乗法論 / 国際情報交換 / スペイン
研究概要

本研究の目的は、アーベル多様体のモデュライ空間における有理点とその点に対する保形性の問題、および、これらの問題から派生するアルゴリズムの開発とその実装という問題に取り組むことであった。特に、
(1)(1,d)型のアーベル曲面のモデュライ空間におけるある性質を満たす有理点の決定
(2)種数2の代数曲線に関するアルゴリズムの開発とその実装
(3)アーベル多様体とジーゲル保形形式との対応
といった具体的な問題に焦点を当てて研究を押し進めている。
(1)の問題に関しては、山形大学理学部の村林直樹氏、(2)の問題に対しては立命館大学理工学部の加川貴章氏、(3)については広島大学工学研究科の市原由美子氏らと情報交換を密に行った。それらの成果を昨年度から継続しているCM型のアーベル曲面のデータの収集やヒルベルトカスプ形式のフーリエ係数の計算に還元した。
また、(2)と(3)の問題に関連して、スペインのUniversitat Politecnica de Catalunyaに所属するJoan C. Lario氏と楕円保形形式の変形環の計算についての共同研究を行っている。
さらに、早稲田大学理工学部の足立恒雄教授の監修のもとRegensburg大学Jhrgen Neukirch氏によってドイツ語で書かれた教科書「Algebraishe Zahlentheorie」の邦訳を行った。この教科書の内容は、代数的整数論を現代的な数論幾何の視点から包括的に捉えなおしたものであり、本研究課題の対象である代数曲線の理論を研究代表者自身が整理し、まとめなおす意味でも非常に有益であった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 梅垣 敦紀: "代数的整数論(足立恒雄監修)(平野 皓正編)(原著:J.ノイキルヒ著 Algebraishe Zahlentheorie)"シュプリンガー・フェアラーク東京株式会社. 585 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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