• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

境界の密性がもたらす領域のポテンシャル論的・幾何的性質について

研究課題

研究課題/領域番号 14740100
研究機関広島大学

研究代表者

須川 敏幸  広島大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (30235858)

キーワード一様完全 / 密性条件 / ハウスドルフ次元 / 対数容量 / 双曲計量 / 単葉関数
研究概要

今年度は研究計画にしたがって、与えられた密性条件を満たす閉集合が満たす、ポテンシャル論的・解析的な性質について研究を行った。中でも特筆すべき研究成果としては、これらの定式化がユークリッド空間だけではなく、より一般に完備距離空間においても可能であり、結果もその枠組みで述べられるということが挙げられる。特に、一様完全集合が正のハウスドルフ次元を持つことが、一般の距離空間において示されたことは、我々の方法の普遍性を示す証左の一つと考えられる。また、一様完全性を緩めて、内半径が外半径のα乗(ただしα>1)に比例する円環と必ず交わるような密性条件を満たす集合を考えた場合、その対数容量が正になるかどうかが、α=2のところで正確に分かれることが証明できた。このような一種の分岐現象が起こることは想定外であり、非常に興味深いことである。
以上の研究以外にも、双曲的に凸な領域の双曲計量による特徴付け(Seong-A Kim氏との共同研究)、ある種の非線形積分作用素と単葉関数論との関連について(Ponnusamy, Y.C.Kim氏らとの共同研究)、Fedete-Szego問題についての新しいアプローチ(J.H.Choi, Y.C.Kim氏らとの共同研究)などを行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] V.Gutlyanskii, O.Martio, T.Sugawa, M.Vuorinen: "On the degenerate Beltrami equation"Transactions of the American Mathematical Society. (to appear).

  • [文献書誌] T.Sugawa: "Inner radius of univalence for a strongly starlike domain"Monatshefte Matematique. (to appear).

  • [文献書誌] 須川敏幸: "ある密性条件を満たす集合の一般化容量の評価"数理解析研究所講究録. 1293. 154-167 (2002)

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi