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2003 年度 実績報告書

ハイブリッドシミュレーションによる銀河進化のブロードバンドモデリング

研究課題

研究課題/領域番号 14740132
研究機関専修大学

研究代表者

森 正夫  専修大学, 法学部, 助教授 (10338585)

キーワード銀河形成 / 銀河進化 / 流体力学 / 宇宙論 / 並列計算
研究概要

平成14年度作成したPCクラスターと、その上で効率よく計算をおこなうことのできる、流体力学/N体コードを用いて、3次元の銀河形成・進化シミュレーションをおこなった。
現在、標準的宇宙構造形成のモデルとなっているΛCDMシナリオにしたがって初期宇宙での密度揺らぎを計算し、初期条件の違う揺らぎがどのような個々の進化の経路を進んでいくかを調べた。具体的には初期の密度揺らぎについて、1.質量(10^7太陽質量-10^<13>太陽質量) 2.スピンパラメータ 3.バリオンとダークマターの比を変化させ計算をおこない、そしてその後の揺らぎの非線形成長、星形成、超新星爆発、銀河風の発生、銀河形成、スペクトル進化と次第に変貌していく過程を詳細に計算することにより、銀河の進化経路をしらべた。また、ライマンブレーク銀河やライマンアルファーエミッター、ライマンアルファーブロッブなどの観測と詳細な比較を行い、このような天体と銀河の進化過程との間の対応関係を調べた。
現在は、上記のような初期条件の違いが楕円銀河、円盤銀河、不規則銀河のそれぞれの階層の違いにどのように反映されるのかを調べ、銀河進化についての統一的な理論模型を構築しようとしている。さらに可視光、近赤外線波長による深宇宙探査のデータやスペクトルデータ、あるいはX線、輝線などのデータを用いて理論模型との比較、検討を綿密に行なうことにより銀河の形成過程を明らかにしようとしている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Mori, Masao: "Multiple Supernova Explosions in a Forming Galaxy"Publications of the Astronomical Society of Australia. (出版中). (2004)

  • [文献書誌] Kawakatu, Nozomu: "A Scenario for the Coevolution of an Elliptical Galaxy and a QSO"Carnegie Observatories Astrophysics Series. 1(印刷中). (2004)

  • [文献書誌] 福江純, 粟野諭美 共編: "最新宇宙学(「第11章 銀河進化とリサイクリング」17ページを森正夫が担当)"裳華房(出版中). (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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