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2003 年度 実績報告書

新第三紀以降の浅海-海浜環境における化石底生群集-その古生態と生痕ファブリック

研究課題

研究課題/領域番号 14740299
研究機関愛媛大学

研究代表者

奈良 正和  愛媛大学, 沿岸環境科学研究センター, 助手 (90314947)

キーワード古生態 / 生痕化石群集 / 化石群集 / 堆積相解析 / 堆積システム / シーケンス層序 / 沿岸環境 / 古生態系
研究概要

・静岡市で開催された日本古生物学会例会に参加し,本研究のテーマである新生界浅海性生痕化石群集の主要な構成要素の一つである生痕化石Schaubcylindrichnus類に関する新知見を発表した.
・スイス連邦のバーゼル大学で開催された第7回国際生痕ファブリックワークショップにアジア圏から唯一人参加し,上記のSchaubcylindrichnus類に関する新知見を発表した.その帰途,ドイツ連邦共和国のヴュルツブルク大学に立ち寄り,この研究結果についてF.T.Fuersich教授と議論したほか,同じく新生界浅海性生痕化石群集の主要な構成要素の一つである生痕化石Rosselia類の生痕学と分類学に関しての基礎データを収集した.
・アメリカ合衆国ユタ大学のA.A.Ekdale教授とともに,Schcuibcylindrichnus類の模式地であるユタ州Book Cliffsで,この生痕化石の現地模式標本を観察し,新たな知見を得た.この結果は,熊本県御所浦町で開催された日本古生物学会年会で発表した.また,本研究テーマ遂行上の基礎データとして同教授所蔵の多数の生痕化石コレクションを観察した.
・土佐清水市の中新統三崎層群浜益野層で地質調査を行い,同層が従来言われていた様に沖浜漸移帯の堆積物のみからなるわけでなく,外浜システムや潮汐低地システムも発達していたことを明らかにした.また,そこの生痕化石の観察も行い,Schaubcylindrichnus類の古生態学に関する新たな知見を得た.この結果は,現在投稿準備中である.
・裏面記載の原著論文2編,著書1編を製作,公表した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 奈良正和: "中新統竜串層に産する定向配列した生痕化石Lockeia siliquaria:理在性濾過食二枚貝の古生態とその堆積学的意義"地質学雑誌. 109・12. 710-721 (2003)

  • [文献書誌] 奈良正和, M.Schlirf, A.Uchman: "生痕化石Rosselia socialisの様式地再訪:ドイツ,リューデスハイム西方,ロッセルに露出する下部デボン系タウヌス珪岩の干潟堆積物"化石. 75(印刷中). (2004)

  • [文献書誌] 奈良正和: "生癌化石が語る太古の動物たちの暮らしと地球環境(御所浦町古生物学ワークショップ集)"熊本県(印刷中). (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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