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2002 年度 実績報告書

電子付着による有機ハロゲン化合物の解離動力学

研究課題

研究課題/領域番号 14740328
研究機関琉球大学

研究代表者

米蔵 誠哲  琉球大学, 理学部, 助教授 (60291100)

キーワード解離性電子付着 / ハロゲン化有機物 / レーザー光電子 / 画像観測法 / 反応動力学
研究概要

本研究の目的はフラグメントアニオンの速度・角度分布を同時計測可能な2次元イオン画像観測法を用い、電子付着解離動力学を明らかにすることである。平成14年度の実施内容は以下の通りである。、
1.電子付着解離画像観測装置の製作と性能試験
既設の連続分子線-電子線散乱観測装置に、連続分子線源・電子銃・イオン検出器・電極を組み込んだ。補助金を元に、アバランシェフォトダイオード(APD)、CCDカメラ、小型分光器を購入した。揮発性ハロゲン化炭化水素、及びハロゲン化ベンゼンについて、その分子線と電子銃電子線の衝突により生成する、励起種からの発光(主としてH balmer線、CHA-X発光)を分光器とAPDで光子計数険出し、分子線強度の最適化した。Zrディスクのレーザー照射による光電子源を用いて、アニオン種のイオン信号検出を試験した。残留電子・レーザーアブレーションで生成したZrアニオン性クラスタ・微粒子由来と、思われるバックグラウンドが強く、困難であった。現在、ハロゲン化有機物の分視線にアルカリ金属蒸気を混合し、アルカリ金属の多光子イオン化による低速電子発生を検討している。また、自作の位置敏感検出器と購入したCCDカメラによる、イオン画像の観測試験も行った。
2.レーザー多光子励起によるスピン偏極光電子発生の検討
金属原子のレーザー多光子励起によるスピン偏極電子の発生の理論的解析を行った。スピン偏極電子の解離性付着の研究は皆無であり、分子解離の角度分布にスピンに依存した異方性が生じると期待される。光電子のスピン偏極度がイオンコアのLIF観測により測定できるアルカリ土類の3重項からのイオン化によれば60-90%のスピン偏極度が得られることがわかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Takashi Nakajima, Nobuaki Yonekura: "Electron spin-polarized alkaline earth ions produced by multiphoton ionization"Journal of chemical physics. 117. 2112-2119 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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