研究概要 |
1.葯の裂開に関する突然変異体の単離と形態学的な解析 (1)dad1突然変異体のアリルの同定 シロイヌナズナCol-0株をバックグラウンドとするDAD1遺伝子の遺伝子破壊株2系統を同定し、うち1系統からdad1突然変異のホモ接合体を単離した。 (2)葯の裂開に関する新規突然変異体の単離と解析 シロイヌナズナLer株並びにCol-0株を突然変異処理し、新規な突然変異体のスクリーニングを行った(継続中)。また、EL1,6,7,10,11の5系統の突然変異体について、原因遺伝子のマッピングを開始した。dad3突然変異体についてはcoil突然変異体の新規なアリルであることを確認した。 2.DNAマイクロアレイによる遺伝子発現解析 アジレント社製のシロイヌナズナ用オリゴDNAアレイを用い、パイロット実験による条件検討並びに解析用ソフトウェアの構築を行った。 3.乾燥条件下で花粉が稔性を持たないflk突然変異体の解析 Col-0株をバックグラウンドとするFLK遺伝子の遺伝子破壊株2系統を同定し、うち1系統からflk突然変異のホモ接合体を単離した。また、FLK遺伝子が葯(特にタペート細胞)、花粉、若い葉、根などで強く発現することを、in situ ハイブリダイゼーションとGUSレポーター遺伝子を用いたプロモーター解析により明らかにした。
|