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2003 年度 実績報告書

大洋島における海洋性アシナガバエの種分化と起源

研究課題

研究課題/領域番号 14740477
研究機関滋賀県立琵琶湖博物館

研究代表者

桝永 一宏  滋賀県立琵琶湖博物館, 研究部, 学芸員 (50344346)

キーワード系統 / 進化 / 分類 / 生物地理 / 分子系統 / 双翅目 / 種分化 / 分散
研究概要

大西洋地域の海洋島であるアソーレス諸島の全9島21地点(サンミゲル島,サンタマリア島,テルセイラ島,グラシオーザ島,ファイアル島,サンジョルジ島,ピコ島,フローレス島,コルボ島)とマディラ諸島2島6地点(マディラ島,ポルトサント島)およびこれらの島々への種の供給地のひとつであると考えられるイベリア半島西岸2地点(サンタクルス、サグレス)の計11島29地点で,双翅目昆虫の海洋性アシナガバエについての徹底的な分布調査を行い,本グループの大西洋地域の海洋島における生物地理図を作成した.その結果,アソーレス諸島からは3新種と2既知種,マディラ諸島からは2新種と2既知種、イベリア半島からは3既知種を採集した.これらの種のうち島嶼の9種は他の地域からは発見されていない固有種であった.採集に適した季節と調査地点の状況から,これらの地域での現生種の解明率は,ほぼ100%に達成したと思われる.このことは,今後の解析におけるデータの正確性が高められると予想される.採集した未記載種についての新種記載の準備をすすめている.DNA解析は,すべての調査地点でDNA解析用のアルコール標本を採集することができた.採集された全ての種についてDNAの抽出を行い,ミトコンドリアのND5遺伝子の1075塩基対について分子系統解析を行っている段階である.

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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