• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

レーザーモアレ干渉法によるセラミックス基複合材料の繊維架橋効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14750069
研究機関山口大学

研究代表者

大木 順司  山口大学, 工学部, 助教授 (80223965)

キーワードレーザーモアレ汗渉法 / セラミックス基複合材料 / き裂開口変位 / 繊維架橋効果
研究概要

本年度は、繊維体積率V_f=20%のSiCウィスカー強化アルミナセラミックスについて破壊靱性試験を行い、レーザーモアレ干渉変位計測システムを用いて試験中に生じるき裂開口変位を計測した。そして、この計測したき裂開口変位と有限要素解析より計算された繊維架橋を考慮していない場合のき裂開口変位の比較を行った。その結果、計測したき裂開口変位は、有限要素解析より得られたそれより小さくなり、この材料が繊維架橋効果により高靭化されることが確認できた。さらに、有限要素モデルのき裂面部分にあたる節点の強制変として、本計測より得られたき裂開口変位を与えることにより、き裂面部に生じる繊維架橋応力を算出した。これにより、繊維架橋応力の分布は、き裂先端近傍で最大となり、き裂先端から離れるに従い減少する傾向を示すことがわかった。さらに、この結果を用いて、応力拡大係数の繊維架橋により増分ΔK_Cを破壊力学に基づき算出した。その結果、ΔK_Cと、負荷荷重および予き裂長さから算出した見かけの応力拡大係数Kとの比は、負荷レベルが大きくなるにしたがい、小さくなる傾向を示した。これは、荷重の増加に伴い、き裂面に架橋している繊維の破断や引抜けなどが多く生じるようになるためと考えられる。なお、この手法により算出した破壊時における応力拡大係数の増分ΔK_Cは、実験より得られた見かけの応力拡大係数の増分と良好に一致し、この手法の有効性が確認できた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] An Assessment of Fiber Bridging Effect in CMC by Laser Moire Interferometry Method2004

    • 著者名/発表者名
      J.Ohgi
    • 雑誌名

      Proceedings of 2004 SEM Annual Conference (CD-R)

  • [雑誌論文] Sicウィスカ/Al2O3材の破壊靭性に及ぼす繊維架橋の影響2004

    • 著者名/発表者名
      大木順司
    • 雑誌名

      日本機械学会M&Mカンファレンス講演論文集

      ページ: 397-398

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi