本年度(〜平成17年3月31日)は以下の項目を実施した。 (1)リアルサイズ要素モデルの設計 リアクティブ構造の超小型配列を実現するため、各種の微細加工法(微細放電加工、マイクロブラスト加工、マイクロ光造形)を用いることを検討した。ラージサイズの1次モデルの試験結果においては、共鳴構造の諸寸法が共鳴周波数と減音量に与える影響についての知見を得た。 (2)微細加工によるリアクティブ素子の試作 マイクロブラスト加工、マイクロ光造形、微細放電加工などの微細加工を用いてマイクロリアクティブ素子を試作した。まずそれぞれの加工法において、加工可能な溝・孔形状のサイズや加工精度について調べた。本研究では、マイクロブラスト加工によって物体表面に微細なリアクティブ構造を製作した。 (3)音響試験 試作したリアクティブ素子の性能を評価するための音響試験を行った。本研究では、微細構造が空力騒音に与える影響を風洞実験によって調べた。その結果、予備実験においては表面性状の変更による減音効果を確認できたが、製作した微細構造では顕著な減音効果が得られなかった。 (4)研究成果の発表 本年度は未実施であるが、次年度以降に発表予定とする。
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