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2004 年度 実績報告書

表面波モードを利用した擬光学平面移相器を用いたミリ波ビームスイッチングアンテナ

研究課題

研究課題/領域番号 14750262
研究機関大阪大学

研究代表者

塩見 英久  大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助手 (00324822)

キーワードアダプティブアンテナ / 擬光学技術 / アクティブアンテナ / 平面回路 / マイクロ波ミリ波 / 周波数選択板 / 可変リフレクタ / RFID
研究概要

本研究は、平面擬工学技術による安価で低損失なビームスイッチングアレイアンテナの実現を目的とするものである。昨年度見出した誘電体表面に設置可能な平面ダイポールアンテナへの適用検討結果を発展させ、蔵書管理用のRFタグアンテナへの応用の検討及びビームスイッチングアレイを活用した混合信号の処理および基礎実験を実施した。本年度は、下記の研究成果を得ることができた。
1.誘電体中に設置されたプリントダイポールアンテナの検討
昨年度のプリントダイポールアンテナの検討結果をうけて、検波ダイオードを装荷したプリントダイポールアンテナの誘電体中での特性変化を検討した。その結果、誘電体中ではダイポールアンテナの特性が大きく劣化することを確認した。これを改善するため、アンテナ近傍に寄生素子を設けることでアレイアンテナを構成した。素子の位置や寸法を適切に調整することでアレイアンテナが広帯域化できた。広帯域化によって誘電体中でも空気中でも性能の変化が少ないアンテナを構成できた。
2.ビームスイッチングアレイによるアレイ信号処理装置の開発
ビームスイッチングアレイを用いてアレイ信号処理装置を開発した。複数のマイクロ波信号源から平面波が到来する場合に、複数のビームに対応する受信機で検出した混合信号から元信号を復元する。ダイレクトコンバージョン受信機を試作して良好な受信特性が得られた。混合された受信信号から到来方向を推定しアレイ応答行列を求め、この逆行列から元信号特性を復元するための基礎実験をおこなった。その結果、開発した装置で混合信号が受信できることを確認した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 誘電体板を装荷した狭ビームアクティブパッチアンテナ2005

    • 著者名/発表者名
      塩見英久, 岡村康行
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術報告 SPS2004-09

      ページ: 21-26

  • [雑誌論文] Phase-Shifterless Bean Scanning of Active Phased Array Antenna using Injection Locked Oscillator2004

    • 著者名/発表者名
      H.Shiomi, Y.Kagawa, Y.Okamura
    • 雑誌名

      IEEE TENCON2oo4 Conference Proceedings 1

      ページ: 138

  • [雑誌論文] FDTDによる無線送電用アクティブパッチアンテナの解析2004

    • 著者名/発表者名
      塩見英久, 岡村康行
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術報告 SPS2004-03

      ページ: 13-18

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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