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2002 年度 実績報告書

誤り訂正符号に基づく効率の良い量子エンタングルメント純粋化プロトコルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 14750278
研究機関東京工業大学

研究代表者

松本 隆太郎  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助手 (10334517)

キーワードエンタングルメント純粋化プロトコル / 量子誤り訂正符号 / スタビライザー符号
研究概要

量子誤り訂正符号から一方向および双方向の量子エンタングルメント純粋化プロトコルを構成する方法を明らかにした。この方法には以下のような意義がある。(1)双方向プロトコルは一方向のプロトコルよりエンタングルメントを純粋化する能力が高いが、今までに知られていた双方向プロトコルはリカレンスプロトコルとQPAプロトコルしか無かった。誤り訂正符号を純粋化プロトコルに変換することにより、今まで知られていなかった双方向プロトコルを大量に構成する事ができる。我々は既に今まで知られていたどの双方向プロトコルよりも優れたプロトコルを誤り訂正符号から構成する事に成功し、提案方法の有効性の一端を明らかにしている。(2)従来から知られている双方向プロトコルであるリカレンスプロトコルとQPAプロトコルが符号長2の量子誤り訂正符号から得られることを明らかにした。既に一方向プロトコルは量子誤り訂正符号と等価であることが知られているが、今回双方向プロトコルも量子誤り訂正符号から得られることを明らかにすることにより、量子誤り訂正符号と量子エンタングルメント純粋化との関係をより深く明らかにした。今後の課題としてどのような量子誤り訂正符号を用いれば、性能の良いエンタングルメント純粋化プロトコルを構成できるのか明らかにすることが挙げられる。今後この研究課題を明らかにしていく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Ryutaroh Matsumoto: "Conversion of a general quantum stabilizer code to an entanglement distillation protocol"第25回情報理論とその応用シンポジウム予稿集. 2. 655-658 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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