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2003 年度 実績報告書

高速高精度A-D・D-A変換のためのディジタル量子化器及びディジタルフィルタ

研究課題

研究課題/領域番号 14750280
研究機関東京農工大学

研究代表者

柳生 光彦  東京農工大学, 工学部, 講師 (60334538)

キーワードA-D・D-A変換器 / 1-bitΣΔ変換器 / 安定性 / 高性能化 / 最適化 / オーバーロード
研究概要

高い線形性を有するA-D・D-A変換器において,アナログ回路の製造過程で生じる素子値の誤差により,線形性は大きく劣化してしまう.この問題に対して,入力信号を補間した上で高次1ビットΣΔ変換器を用いる手法があるが,必要な補間倍率が高くなってジッタにより精度が逆に劣化したり,消費電力が膨大になる問題が生じる場合がある.更に動作の安定性に致命的な問題が生じることも知られており,未だ未解決である.このためこの種のA-D, D-A変換器の性能は頭打ちになっており,またΣΔ変換器自体の応用先も限定されたままとなっている.これらの問題に対して研究代表者は,平成14〜15年度において,補間倍率128でSN比132dBが可能となることを示すに至り,高いSN比を維持しつつ補間倍率を低減してきている.そして,補間倍率64でSN比107.6dBを実現する厳密に安定なΣΔ変換器の設計に成功している.
上述の手法により,オーバーロードが無く安定なシグマデルタ変換器が設計可能とはなるが,一般に,オーバーロードを有限とした上で安定性を保証することにより,ノイズシェーピングの性能を改善することができる.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Mitsuhiko Yagyu, Akinori Nishihara: "Design of high-order noise-shaping FIR filters for overload-free single-and multi-bit data converters"IEICE Transactions Fundamentals. (採録決定).

  • [文献書誌] Mitsuhiko Yagyu, Akinori Nishihara: "Stability analysis of 1-bit sigma-delta modulators by covering for specified input peak amplitudes and auto-correlations"IEICE Transactions Fundaments. (採録決定).

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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